社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―42】
家事動線の中心・キッチンは、ガスレンジや流し台の方位で判断する。特にガスレンジの配置に要注意。

 キッチンの場所は、なんといっても女性にとって気になる場所です。家事動線の中心になる場所なので、いろいろと気をつかうはずです。家相上でも、キッチンには火気や流し台といった不浄物があり、大切なチェックポイントです。いろんな意味で、プランニングの際に工夫が必要です。家相建築の考え方では、キッチンの吉凶を判断するときは、ガスレンジなどの火気や流し台の方位で判断しまう。たとえば、ガスレンジや流し台以外のキッチンスペースのほとんどが、家の中心から見て北東の表鬼門の範囲にあっても、凶相にはなりません。反対に、キッチンほとんどのスペースが鬼門から逃れていても、ガスレンジや流し台が鬼門の範囲にあれば凶相になります。

img_0022風水では、冷蔵庫や食器棚などでも吉凶を判断するらしいですが、家相建築では、あくまで、ガスレンジ などの火気と流し台の方位で判断します。特に、火気の配置に注意が必要で、家の中心から見て北東の表鬼門や南西の裏鬼門方位には、火気を持ってこないこと。鬼門のほかには、家族の十二支方位も凶相なので避けること。十二支方位に火気を置いては危険になります。特に、卯年(東方位)生まれ、辰年(東南方位)生まれ、巳年(東南方位)生まれ、戌年(北西方位)生まれ、 亥年(北西方位)生まれの人には、十分に注意してほしいです。以前の家相では、家族の十二支方位の吉凶を考えていないので、東方位や東南方位、北西方位のキッチンはすべて吉相と判断していました。いまだに、この考えで家相の判断をしているケース が多く、トラブルが多いです。たとえば、家族に戌年や亥年生まれがいるのに、北西方位にガスレンシを持ってこられてしまう。辰年や巳年、卯年の家族がいれば、東南や東方位のキ ッチンも、すべて吉相とはいえません。この点を間違えて家相のアドバイスをするケースには、十分な注意が必要です。また、以前の家相では、北方位や西方位のキッチンも凶相と考えられていましたが、家相建築では、それぞれの方位の正中線などに注意すれば、無難と考えています。ただし、北のキッチンの場合は、正中線だけでなく、子(ね)方位の15度範囲には、火気を置かないこと。子方位に火気を置くことは、家相建築でも凶相です。ガスレンジよりも、直火の出ないIHヒーターは家相上での危険度が少ないです。すでに、子方位にガスレンジがあり、場所の移動ができないときには、IHヒーターに交換することをおすすめします。

昔の家相では、2階にダイニングキッチンやリビングを持ってくるプランを凶相と考え、とにかく1階に持ってきましたが、家相建築の考え方は違います。敷地条件から1階のダイニングやリビングに十分な採光が望めないときには、2階に持ってきても無難と考えています。キッチンが2階にあっても、基本的には、1階のキッチンと同様に方位を判断します。2階のキッチンでも、火気と流し台の方位で吉凶を判断することは変わりません。対面式のキッチンは、建物の中心近くにガスレンジなどの火気や流し台を配置しないこと。これは、最悪の家相です。流し台の排水は建物の床下を通さず、最短距離で外に出すことも大切なポイント。対面式 キッチンは方位だけでなく、排水のことにも注意してほしいです。また、対面式キッチンでは、収納スペースを十分に確保して下さい。せっかくの対面式キッチンも、食器が出しっぱなしでは様になりません。水道の音も意外にうるさく、リビングのテレビが聞こえにくいこともあります。対面式に限らず、キッチンには物が多く、雑然としゃすいスペースです。事前のチェックをしても、トラ ブルが起きゃすいので、あらかじめ余裕を持たせたプランニングをおすすめします。冷蔵庫のドアの開き方ひとつでも、後の動線に影響が出てしまいます。
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家相建築設計事務 佐藤秀海

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