社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―44】
室は昔に比べ、ずいぶん進歩しているが、扱いにはコツがいる。家相上では浴槽の位置が問題だ。

私が家相の勉強を始めたころと比べると、住宅設備はずいぶん進歩しています。その中でも、浴室の進歩は大きいものがあります。以前の家相では、火気と水を両方使う浴室の扱いは難しく、大切なポイントとされてきましたが、家相建築では、考え方が変わってきました。まず、最近ではユニットバスが主流で、昔のように現場で浴室を施工することは少ないです。すでにできあがっている製品を現場に搬入して、住宅に設置するだけです。現場で施工する浴室より、ユニットバスのほうが断熱や遮音に優れ、浴室内の湿気も、家の内部に漏れにくくなっている利点もあります。昔の浴室は、浴槽のそばにボイラーが設置されていた内釜式が多かったですが、最近では、給湯式が主流になっています。火気であるボイラーが家の外に移動したことは、家相上の危険が相当少なくなったということです。火(ボイラー)と水(浴槽)のうち、火が室外に出たことは、家相上でもかなり大きな変化です。また、現在では浴槽にお湯をためて、翌日に「足し湯」して使うことも少なくなりました。ほとんどの家庭が、毎日その日のうちにお湯を落としていると思います。これも、家相上ではプラスに働いています。

設備の進歩とライフスタイルの変化で、危険度が少なくなった浴室ですが、住宅の中で一番大量の水を消費することは以前と同様ですので、設置するにはコツがあります。 家相建築では、浴室の吉凶を浴槽の位置で判断します。以前の家相では、浴室全体を含めて吉凶を判断していましたが、危険度が減少した現在の浴室では、浴槽の位置で古凶を判断します。今でも、洗面脱衣室や浴室のすべてを含めて吉凶を判断する家相家もいるようですが、そこまで考えなくてもよいでしょう。要は、水をためる浴槽の位置が重要なのです。浴槽を置いてはいけない方位は、北東の表鬼門と南西の裏鬼門方位、それに家族の十二支方位です。以前の家相では、北方位や西方位の浴室も凶相と考えていましたが、この方位は無難と考えていいです。家相建築では、以前の家相と比べて、設備の進歩を考慮して判断するからです。この点は、キッチンの火気やトイレなど、ほかの不浄物と同じ考え方です。

img_0038浴室は換気に注意してほしいですが、洗面脱衣室にも換気扇がいります。浴室の湿気が流れ込み、壁や天井のクロスが傷んではがれやすくなり、リフォームのポイントにもなります。脱衣室に窓があっても、着替えているときは開けにくいので、換気扇は必要です。浴室も、当然、使い終わったら換気をします。洗面脱衣室もいつしょに換気すれば、家を傷める心配も少なくなります。家の外にある壁掛け式の給湯器も、鬼門や十二支方位をはずして設置してほしいです。家の外にあるとはいえ、火気は危険度が高いので要注意です。

家相建築設計事務 佐藤秀海

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