社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―その2】
金運や交際運は健康あっての事。現代家相は健康にポイントを絞れば、もっと活用できる。

家相は、古くから生活に密着した「住宅環境学」 として身近なものでした。現在のように、電気、ガス、水道などのライフラインが整備され、スイッチ ひとつでいつでも明かりがともり、蛇ロからはすぐにお湯が流れ、飲み水の心配もない生活が当たり前になっている時代では、どうしても自然との関係が希薄になってしまいます。朝日とともに起き、日が沈む と寝ていた時代とは違います。

そんな昔の時代から、大切に考えられていた家相は、確かに調べてみると、いろんな方面に影響があったようです。
たとえば、金運。昔から「乾の蔵」といわれ、母屋から見て乾の方角、つまり北西方位に蔵を建てると、財産運に恵まれるとされていました。今でも、古くから営業している質屋さんなどは、このバターンが多いです。地方の旧家なども、ほとんど北西に蔵が建っているほど、家相上、ポピユラーなものですが、今では、新築するときに、新しく蔵をつくる人はまずいないでしょう。金運や交際運は健康であつてこそです。現代家相は 健康にポイン卜を絞れば、もつと上手に活用できます。

交際運や結婚運など、人とのつきあいと関係が深い家相は「巽の玄関」がいいとされています。玄関は 辰巳の方角、今でいう東南方位に設けるものとされ ていました。跡取りの長男や娘たちが良縁に恵まれるように、昔から玄関の方位を大切にしていました。

このように、昔から「家」と「人」との関係は切 っても切り離せないものと考えられており、人の生活や生き方と家との関係が深かったのです。

金運や交 際運のすべてに恵まれる家をつくるためには、当然、家相上の約束事が多くなります。私が提案する「家相建築」は、まず、健康にボイントを絞っています。金運や結婚運は、すべて健康であってこそのものだからです。ですが、あまりにも細かいところまで家相にこだわりすぎていたのでは、今の住宅事情に適しません。制約ばかりがが増えて、何のための家相だかわからなくなってしまうからです。

本来、家相では、人間が健康に暮らせるための知恵を説いています。どうしたら健康に暮らすことができるのかのポイントをはっきりさせ、生活に密着した「住宅環境学」として受け継がれべきです。その意味でも、家相を活用するためには、健康にポイントを絞ることが最良だと考えます。

家相だけを考えると、制約ばかりが増え、約束事は増えます。しかし、家相というフイルターに通すと、本当に大切なものが見えてきます。
健康に恵まれることの大切さや、健康に暮らすためのポイントがはっきりします。

家相を考えなくても、家づくりにはいろんな制約が多く、だれもが広い敷地にゆとりを持って建築できるわけではありません。また、家を建築するために住宅ローンを抱えて、長期にわたって返済する場合は、その間健康でいられることがなにより大切です。家相の相談を受けていると、本当に健康の大切さを痛感します。家づくりの条件がどんなに厳しくても、健康を損なうことがあってはいけないと考えています。

家相建築設計事務所 佐藤秀海

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