社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―その6】
昔の家相は方位盤だけで判断した。現代家相は住む人の情報も考えるので、もっと正確に判断できる。

本来、家相は十二支方位など、その家に住む人間に合わせて、 判断するものでしたが、いつの問にかその点がおろそかになり、単に方位盤だけで判断するようになってしまいました。 よく使われている家相の方位盤には、北・北東・束など、方位の区分けだけではなく、それぞれの方位に、「玄関を配置することは凶」とか「便所を置いて吉」などの説明が書いてあります。 方位盤にすべ てが書かれているので、この方位盤さえあれば、家相の判断ができてしまいます。家相の知恵や建築の知識が なくても、方位盤だけで判断できるのであれば、プロなどの専門家も必要がありません。今でも、こんな方位盤を使っているプロがいるようですが、これは違います。以前の家相は、どんな家族がそこに住んでいても、家族の十二支方位などを考えることはなく、だれに対しても同じような判断を下していました。 家相上、「東南・巽(たつみ)方位の玄関は、だれに対しても吉相」といわれ、家相を信じる人たちは、玄関を東南に配置できるように苦心していました。しかし、東南方位でも、家族に辰(たつ)年生まれの人がいれば、東南の範囲にある辰方位に玄関を配置すると、その人にとっては凶、マイナスになります。まして、一家の主人が辰年だったら、マイナスは家族全員に及ぶことになります。CCI20140603_00002 「家相を信じて、玄関を東南に持ってきたが、ぜんぜん良いことがない」となれば、「家相なんていい加減だ」と思われてしまいます。以前の家相では、こんなケースが多かったのではないでしょうか。 わが師、鶴野晴山氏はこの点を改良され、従来の家相に住む人それぞれの十二支を重ねて、家相の精度を上げることに成功をしました。詳しくは、鶴野氏の著作を読んでほしいと思います。豊富な実例と家相の基本が、広範囲にわたって説明されています。住む人の情報にもいろいろありますが、家相上、一番大切なのは、(何度も言うようですが)住む人たちの十二支方位です。現代家相では、この十二支方位の扱いが大きなポイントになってきます。もともと、家相上でも、十二支方位と健康については関係が深く、大切に考えられていたので、「健康」にポイントを絞った現代家相、家相建築をすすめている私にとっても、一番気になるところです。そのほかにも、九星方位や十干方位なども使われてきましたが、まず十二支方位を大切にすることです。家相に対するマイナスのイメージには、以前の家相が単純に方位盤だけで判断をし、住む人の情報を 取り入れていなかったことが大きいと思います。精度が低ければ、信用されないのは当然のことです。 また、家相を判断する専門家にも問題があったと思います。人間の生活する住まいを方位盤に書いてあることだけで判断するのは、あまりにも無責任ではないでしょうか。現代家相では、だれに対しても危険な鬼門や家の中心のほかにも、個人がそれぞれで違う十二支方位を大切にしているが故に、精度が高いのです。

家相建築設計事務所 佐藤秀海

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