社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―9】
以前の家相は「玄関は男性、台所は女性」で判断すると言われたが、現代家相では家族全員で判断する。

以前の家相では、男性と女性の場合で、家相の判断が違っているケースがありました。玄関の吉凶を判断するときは男性、台所の吉凶を判断するときは女性、という考え方です。現在出版されている家相の本でも、この考え方で書かれているものが多いです。

しかし、現代家相では、このような考え方はせず、玄関もキッチンも、男女にかかわらず、家族全員で判断してほしいです。 玄関を例にとると、北東の表鬼門と南西の裏鬼門だけではなく、家族の十二支方位もはずすべきです。以前の家相では、家族の中でも、「主人の十二支方位をはずせばよい」とか「主人と長男の十二支方位をはずせばよい」と説明されてきましたが、現代家相では家族全員の十二支方位をはずしてほしいと思います。

もう数年前になりますが、関西から50代の主婦の方が「玄関の方位が心配だ」と来訪されたケースがありました。この方は、二人の娘さんたちとのコミュニケーションがうまくとれず、悩みの種でした。本人たちのためを思って厳しい注意をすると、徹底的に犯行され、自分の感情を抑えて娘さんたちの意見を尊重すると、今度は馬鹿にされて無視されてしまうという悪循環に陥っていました。

自宅を新築してから状況が悪化したので、家相に興味を持って図書館でいろいろと調べたといいます。何冊かの本を調べましたが、間取りの問題を見つけることができず、さらには自宅の図面を持って地元の家相家にも相談しましたが、特別な問題は見つけられなかったそうです。たまたま手にした住宅雑誌の私の記事の中に、「以前の家相では、玄関は男性だけで判断していましたが、現代家相では女性も平等に考えます」という部分を見つけて、自宅の玄関が、自分の十二支方位に配置されている事に気づかれました。私もその点を確認して、改善する方法をアドバイスすることができました。

キッチンCCI20140610_00002についても、以前の家相では、「男子厨房に入らず」という考え方なのか、ガスレンジなどの火気の位置が家族の十二支方位の範囲でも、女性の方位でなければ問題ないと考えられていました。「台所の吉凶は、主婦と長女の十二支方位で判断するので、主人や長男、次女以下の女性であっても問題ない」と説明している場合もありますが、現代家相では家族全員で判断します。

もともとの家相では、男女の別によって家相の判断が変わることは有りませんでした。家族の立場が変わっても、大切な家族であることには変わりはありません。部屋割りなどでは、主人や主婦の部屋を優先しますが、家族全員が使うトイレなどの不浄物の配置や、玄関の配置については平等に判断してほしいと思います。現代家相では、健康にポイントを絞って以前の家相よりも柔軟に考えますが、この点は違っています。男女の差や立場の違いについては、差別はないと考えています。

家相建築設計事務 佐藤秀海

LEAVE A REPLY

*

Return Top