社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―11】
家の形は「構え」と称して大事なポイント。何より、シンプルなデザインが一番。

家相では、家の形も重要なポイントとして大切に考えられています。家の形を「構え」と呼び、形の悪い家は「構えが悪い家」と判断されます。家を「器」として考えれば、構えの悪い家は不安定といえます。家相上では、形の悪い器には、良い気が集まらないと考えていますので、構えの悪い家は凶相ということになります。建物の構えを判断するには、「張り」と「欠け」の違いについての理解が必要です。張りは吉相で、欠けは凶相です。一見すると同じように見える張りと欠けですが、家に与える影響はまったく違っています。張りとは、建物の一辺に対して、1/3までの出っ張りを指します。たとえば、東西に12m、南北に9mの家だとすると、東西方向には12m×1/3の4mまで、南北には、9m×1/3の3mまで張り出すことが可能です。一辺の1/3を超えなければよいので、東西に4m、南北に3mだけ出す事ができます。両方向からみて、それぞれ1/3を超えなければOKです。

ただし、張り出す箇所は一辺に対して一か所だけ。張り出すことのできるスペースを二つに分けて、二か所を出っ張らせることはできません。数が三つになっても同じで、建物の一辺に対して、一か所のみ張り出すことが可能です。CCI20140623_00001

吉相の張り以外の凸凹は、逆に、すべて凶相の欠けとなります。自分では吉相の張りだと思っていても、凶相の欠だというケースは多いです。家相の専門家でも、間違えていることが多いです。「吉相の張りをつけておきましたから、安心してください」といわれ、実は欠けだということがあります。専門家でも、間違えやすい難しいポイントです。

私は家相の相談をファックスや郵送でも受けますが、「建物の構えを見てほしい」という依頼も多いです。その中でも、本人が吉相の張りだと思っていて、実は凶相の欠けだったというパターンは、残念ながら多いです。ほとんど半数以上の図面が、凶相の欠けになっています。

特に残念なのは、工務店や住宅メーカーからの依頼の場合です。施主の要望で、家相を取り入れた間取りの鑑定依頼ですが、この場合でも、ほとんどの図面に欠けがあります。一般の人からの依頼よりも、欠けが多いので、がっかりしてしまいます。

吉相の張りといっても、北東の表鬼門、南西の裏鬼門には設けることはできません。鬼門には、いくら張りを設けても吉相にはなりません。当然、欠けも設けてはいけません。鬼門には、張りも欠けも、どちらも設けてはいけません。吉相の張りを設けて効果的な方位は、北西方位と東南方位。この二方位に張りを設けた構えは、家相上、最高の構えとされている吉相の家です。家相上、最悪の構えは、家の中央部が大きく欠けている構え。凹形の家やL字形の家は最悪です。

現場出張したある家では、家の構えが最悪の凹形の構え。JRの駅からすぐ近くの商店街の中にある木造住宅だったので、まわりは高い建物ばかり。採光のために、中庭をとったのです。 その家では、中庭の部分に池までつくっていました。居間や和室の広縁から池が見えます。中庭をつくることだけでも最悪ですが、池までつくってしまったら、本当に危険です。依頼者とすぐに対処方法を検討したのはいうまでもありません。また、建物の構えを判断するのは、一階の形だけでいいです。二階については、張りと欠けは考えなくてもいいです。建物の構えは大地に根を下ろしている一階の形で判断します。この点についても、間違って判断しているケース が多いです。二階にも無理やり張りを設けたり、欠けをなくすために無駄なスペースを設ける必要はありません。張りと欠けの判断は難しい点が多いです。電話相談などでも回答が難しいの実際です。欠けをつくってしまうと、改築で修正するしか方法がないので、プランの段階でしっかりチェ ックをして、ミスのないように心がけたいポイントです。

家相建築設計事務 佐藤秀海

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