社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―16】
家相は方位学から発達してきたが、「陰陽道」の影響も強い。

家相は、方位学の一つとして発達してきましたが、運命学の一つでもあります。現在使われている、運命学の基本には、「陰陽道(おんみょうどう)」からの影響が強いです。最近では、テレビや映画で「陰陽師」という言葉も使われていますが、陰陽道の術者が陰陽師であると解釈してよいでしょう。

陰陽道の基本は、万物のすべてを「陰」と「陽」に分けます。すべての理をプラスとマイナス、昼と夜、男と女、右と左、というように分けて考えます。家相でも、この考え方は同じで、家の内部を陰と陽に分けることが基本です。プラスとマイナスに区分けし、マイナスのゾーンにはマイナスのものを置かない。そのために、家相の約束事があります。住宅設備を陰と陽に分ければ、ガスレンジやトイ レ、浴室や浄化槽などの不浄物は陰、マイナスのものと考えて良いです。マイナスのものをマイナスのゾーンに置いては、危険度が増してしまいます。マイナスのものは無難なゾーンに配置して、マイナスの影響を少なくします。危険なゾーンの代表格が北東の表鬼門と南西の裏鬼門方位、家の中心や家族の十二支方位だから、この方位に不浄物を配置しては凶相なのです。世の中のすべ てが陰と陽で成り立っているとすれ ば、家の内部にも陰と陽の部分があります。マイナスとプラスのゾーンに分かれています。それを知るためには、区画整理のように、家相を活用することが必要なのです。

以前、東北地方から来訪されたご夫婦は、家相に対する二人の温度差がまったく違っていました。奥さんが家相に熱中してしまい、ご主人はあきれていました。奥さんの考えた自宅のプランは、トイレと浴室が家の中にない。家相が怖いので別棟にして、家の外に建てようと考えました。このプランを私に見せながら、奥さんはにっこり笑って、「完璧な図面でしょう」と満足した表情で言いました。そばのご主人は、当然納得できるプランではなく、苦虫をかみつぶしたような顔をしていました。家相に熱中した奥さんは、トイレや浴室などの不浄物が怖くなり、家の外に置くことで、無難な家ができると考えてしまいました。確かに、家の中にはマイナスのゾーンもあるので、マイナスの不浄物をマイナスの場所に置いては危険ですが、家の中を区画整理して、無難なゾーンに配置すれば、心配はありません。私は、当然そんな図面は採用せず、「そんな家なら、私のところへ相談に来る必要はない」と断ってから、その場でプランをつくり直すと、冷静になった奥さんも納得され、ご主人からは感謝の言葉をいただきました。

家相は、家の内部を陰と陽に区画整理をしてくれます。どの部分がプラスで、どこがマイナスなのかを知れば、使い方も見えてきます。吉相の家とは、マイナスのゾーンが少なく、不浄物の配置も適切な家のことを指しています。

家相建築設計事務 佐藤秀海

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