社団法人家相建築設計推進協会

【プロが教える収納プラン―その2】
片付かない理由(二つ目の問題点)

「動線と使う物を考えて収納場所を決める」

前回は持ち物を把握して、必要な物を見極める住まいのダイエットをお伝えしました。今回は毎日どんな行動をしているのか、動線を確認しましょう。その際一緒に使う物はどこに収めているのかも確認していきます。

まずは朝起きてから寝るまでの家族の行動動線を把握してください。出かけるまでの行動は家族の中でも違うはずです。例えば洋服が2部屋に分かれて置かれている場合は、着替えをするのに何度も部屋をいったりきたりしてしまいます。そのように無駄な動きをしていないか確認してみましょう。リビングでよく使う掃除機を離れた場所に置いている場合は出しっ放しになりがちです。このように「面倒くさい」が片付かない原因になることがあるのです。

また、家族によって行動パターンが違うということは、同じ物でも置き場所が違う方が便利な場合もあるのです。たとえばハンカチ、みなさんどこにしまっていますか。質問をすると寝室のタンス・洗面所・リビング・玄関等と回答が分かれます、人によって便利な場所は違ってよいのです。住空間収納プランナーはこのように動線と物を掛け合わせてお客様のライフスタイルを把握していきます。

イラスト2次にその行動に必要な物の場所はどこが便利なのかを決めていきます。とりだしやすくしまいやすい場所とはどんな場所でしょうか。使う近くが最も片付けやすい収納場所になります。自分や家族にとってどこが便利なのか再度置き場所を見直してみましょう。例えば毎日使っている食器はどこに収まっていますか。身体ストレスのかからない場所は腰から目線の間と言われています。戸棚の上部や腰より下に食器があると、食器は壊れやすい物なので出し入れをすることがストレスになっているはずです。ちょっと置き場所を変えるだけでぐっと家事や生活が楽になることがあります。それは「面倒くさい」というストレスからも解放されるからなのです。

イラスト1もう一つ「グルーピング」というしまい方も取り入れてみてください。一緒に使う物は一緒にしまうという考え方です。例えば荷造り紐とはさみを
別々の場所に置いている場合、使うとき・しまうときにそれぞれをとりに行かなくてはいけません。はさみは家の中に2つ3つはありませんか。一か所にまとめておかなくてもよく使う場所に分散しておいた方が便利です。荷造り紐とはさみの他テープや配達伝票やボールペンも一緒にしておけばさっとお届け物をまとめることができます。このほかコーヒーセットとしてコーヒー豆・フィルター・砂糖等をコーヒーメーカーの近くにまとめておくのもグルーピングです。私はお手紙セットとして小さな引出に便箋・封筒・はがき・切手・カード・ペン・のり・住所録等をまとめています。冠婚葬祭セットとして数珠・数珠袋・のし・のし袋・筆ペン・線香・ろうそく・マッチ・ライター・冠婚葬祭用ハンカチ・花ばさみ等もまとめています。お墓参りの時もこの引出をあければ大丈夫です。いろんなシーンでグルーピングを取り入れてみてください。とても便利になります。

 

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