社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―27】
家相建築で、実際に問取りチエック

前回に引き続き、同じプランで実際の間取りを見ていきます。

26主人…庚子(北) 四緑木星(東南)
妻 …己酉(西) 四緑木星(東南)
長男…戊寅(北東) 二黒土星(南西)
長女…辛巳(東南) 八白土星(北東)

 

①家の形と玄関

家の形は1階で判断する。図面の家は、東西に長い長方形で、玄関部分が東方位の張りになっています。2階の東南部分はベランダになっていますが、この部分は欠けにはなりません。家の構えは1階で判断をします。玄関は正中線を避けて、東の卯方位に配置されています。
家相上の玄関とは、玄関扉と土間の部分を指します。土間は凶相の欠けに近い作用があるので、このブランのように、小さくても張りを設けることが効果的です。ゆったりした玄関を希望するときは、土間を大きくせず玄関ホールを広くすることが、吉相にするポイントにもなります。
玄関は、家族の十二支方位に配置しても凶相です。この家族には卯年がいないので、この玄関は問題がありません。
また、玄関ポーチは、屋根や柱があっても、建物の一部とは考えなくてよいです。

 

②アプロ ーチと駐車スペ ー ス

アプローチは外階段の部分を指し、東方位と考えます。子供が小さいので、家から外階段を下りたときに、直接道路へ飛び出さない工夫が必要です。そのため、道路側をウッドフェンスでふさぎ、駐車スペースへ曲がるアプロチとしています。
駐車スペースは 家の中心から判断して、北東の鬼門方位になりますが、車庫を建てているわけではなく、カーボートを設けていません。仮にカーボートがあっても家相上の問題はありません。鬼門方位でも、車庫を建てなければ駐車ス ペースを設けることは可能です。
また、建物よりも駐車スぺースが下がっているので、その点でも無難と判断できます。段差がなければ、家に対して車を前向き駐車とし、排気ガスの影響を少なくすることが必要になります。

 

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③建物の配置と敷地について

東京都内の分譲地という立地条件なので、東西に長い敷地でも、建物に対して南方位の空き地を十分に確保することが難しい敷地。当初のプランでは、2階にリビングをとり、リビングへの採光を重視したプランも検討しましたが、将来的に両親と同居することも考慮して、1階リビングのオーソドックスなプランに落ち着きました。
また、この敷地は、外階段が東方位に設置されていますが、この外階段の位置が、家相上の大きなポイントになりました。もし造成の段階で、この外階段が駐車スペースと入れかわり、 北東の表鬼門にあれば、この敷地はそれだけで凶相になってしまいました。北東に外階段があれば玄関の配置が難しく、無難な間取りをプランニングするのに、相当苦労するでしょうし、あるいは、無難な間取りができないことも考えられます。外階段の位置が駐車スベースと入れかわるだけで、大きな差が出てしまいます。
将来的には、駐車スペースにカーポートを設ける計画もありますが、車庫でなく、カーポートであれば家相上の問題はないと考えていいです。

 

④トイレ、キッチン、浴室

1階のトイレは、北の癸方位にあります。ブースの一部に丑方位が入りますが、この程度であれば無難と判断できます。階段下に配置しても、方位が無難なら問題ありません。主人が子年なので、階段の上り方を反対にしていたら、階段下のスペースが子方位になるので、トイレを配置できなくなってしまいます。
2階のトイレは、北の壬方位と北西の亥方位になります。家族に亥年はいないので無難な配置です。
キッチンの方位は、ガスレンジと流し台の位置で判断します。I型のシステムキッチンを、西の庚方位に配置しています。庚方位は、南西の裏鬼門と妻の十二支方位である酉方位の中間ですが、完全にはずしてあれば無難と判断します。こんなケースでは、建物の中心を間違え、磁北が正確でなかったら大変なことになります。無難だと思っていた不浄物が、南西の裏鬼門か、妻の十二支方位に配置されてしまいます。
浴室は、浴槽の方位で判断します。西の辛方位と北西の戌方位に配置されて無難です。洗面所の洗濯機と洗面台は不浄物と考えなくてもいいです。給湯器は、北西の乾方位を避け、亥方位に設置しました。

 

⑤神棚、仏壇

神棚と仏壇は、1階の和室に設置されています。北東の丑方位に入っていますが、これも問題ありません。鬼門線上や艮方位を避ければいいです。
トイレの隣に配置することは凶相なので、トイ レとの間に物入れを設置しました。2階部分は洋室3のクローゼットとし、神棚や仏壇の上部を歩かないことがポイントです。クローゼットや物入れにするか、家具を置くことで無難にできます。
本来、神棚や仏壇は、家族の集まるリピングや茶の間に設置することが多いです。そのほうがお参りしやすいからで、方位が良くてもだれもお参りしなければ意味がありません。この家では、その点もよく理解したうえで、リビングではなく和室に設置してあります。

 

⑥建物の中心と鬼門

建物の中心には階段を設置しないことです。吹き抜けをとることも凶相になります。この間取りでは、1階の中心がリピングにあるので問題はなく、家具を置いてもいいです。建物の中心には階段や吹き抜け、不浄物を設置しないことがポイントです。
1階の北東の表鬼門は和室、南西の裏鬼門はリビングになっているので無難です。2階の北東の表鬼門は洋室3、南西の裏鬼門は洋室2と主人の書斎コーナーになっています。両鬼門とも、寝室や書斎として使用することは、問題ありません。

⑦十二支方位

主人の子方位は、階段が配置されています。以前の家相では、「北の階段は凶相」「家族の十二支方位の階段も凶相」といわれていましたが、現代家相では、無難と考えてよいです。
階段は、家の中央部に配 置しないことが、一番大きなボイントです。
妻の酉方位は、キッチンの一部になります。ガスレンジと流し合が設置されていないので問題有りません。
長男の寅方位は和室、長女の巳方位はリピングなど、部屋になっているので無難と判断します。

 

⑧家族定位

家族定位は部屋割りに活用します。主人の定位の北西方位と妻の十二支方位の酉方位を、洋室1で夫婦の寝室としています。夫婦の寝室は、どちらかの家族定位か十二支方位、九星方位を活用することもできます。
長男の家族定位は東方位。十二支は寅方位なので、洋室3は長男の部屋としては最適です。
長女の家族定位は東南方位。十二支方位は巳方位です。家相上では、東南の部屋が最適なので、この方位を長女の部屋としています。

 

⑨その他のポイント

基礎は、床下にコンクリートを流し込む「べた基礎」とはせず、「布基礎」とします。床下には、赤松の炭化チップを敷き詰め、湿気対策としています。建物の周囲もコンクリートを打たず、出来るだけ地面をふさがないように注意をしました。
リビングの床にはコルクタイルを使用。壁は珪藻土を使っており、調湿効果の高い素材なので室内の湿度調整にも有効です。各部屋も、壁は珪藻土塗り。接着剤など化学物質にも考慮し、刺激のある「新築臭さ」は一切ありません。
2階のホールは、トップライトを設けて、洗濯物を干せるスペースとしました。雨の日や花粉症対策にも対処しました。
2階に小屋裏収納、1階のキッチンに床下収納、和室にも床下収納を設けていますが、家相上の問題はありません。

家相建築設計事務 佐藤秀海

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