社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―34】
家相では基礎を大切に考える。炭化チップや炭を使って床下をまず吉相にすることから始めたい。

家相は、建物のいろんな部分について、住宅環境学としての知恵を教えてくれていますが、建物の基礎についても大切なポイントがあります。本来、昔からの家相学には、基礎については細かな取り決めはありませんでしたが、現代のように建築工法が多様化し、基礎の工法が増えていけば、それに応じて新しい考えも必要になってきます。木造の在来工法では、「布(ぬの)基礎」といって、基礎の部分以外は床下の地面をふさがない工法が主流でしたが、現在では「べた基礎」という、床下一面に コンクリートを流し込み、地面をふさいでしまう方法が一般的になっています。べた基礎は、住宅金融公庫などでも、建物の耐久性が増すとして、融資条件が有利にもなります。敷地の地盤が軟弱であれば、布基礎工法よりも、構造的には安心かもしれません。

しかし、私は、できるだけ布基礎工法を採用しています。理由は、床下の地面をコンクリートでふさぎたくないからです。ただし、着工の前には地盤調査などで、敷地に問題がないことを確認しています。敷地が軟弱であれば、地盤面に杭を打ち込み、布基礎でも問題がない構造強度を確保してから、布基礎を打ちます。とにかく、床下をふさいでしまう、べた基礎工法をできるだけ避けるように心がけています。家相の基本は、通風と採光ですが、部屋の中に通風があるだけでは足りません。床下が大切です。建物の下が常によい環境になっていれば、必然的に建物の内部もよい状態になります。床下が地面であることが健康にも影響してきます。まず、床下の通風をよくするために、基礎を高めに打ちます。地盤面から45センチ以上は欲しいです。換気口や基礎パッキンなどを効果的に使い、場合によっては、床下換気扇を取りつけることもあります。

img_0020_lまた、床下には、赤松の炭化チップを敷き詰めています。以前は、活性炭と山砂を混ぜて使っていましたが、最近では炭化された赤松のチップが、通気性の高 い袋に詰められたものを使っています。これですと手間がかからず、現場への搬入も便利だからです。床下に炭化チップなどの炭を敷き詰めると、床下の湿度調整をしてくれるだけではなく、マイナスイオンも発生しますひ、シックハウスの原因となるホルムアルデ ヒドなどの軽減にも効果があります。私の自宅も、床下にこの赤松の炭化チップを敷き詰めていますが、冬は暖かく、夏は涼しいので快適です。家相というと、家の間取りなど建物の内部のことをまず考えてしまいますが、実は、床下が大きなポイ ントです。床下は、土地の持つ本来の力を最大限に生かせるように整えたいところです。建物を支える土地が健康でなければ、家も健康とはいえません。土地と建物の両方を健康に保つことが、その家に住む人の健康にも影響してくるのです。

家相建築設計事務 佐藤秀海

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