社団法人家相建築設計推進協会

家相とは

家相とは

 家相は、私たちの生活に常に影響を及ぼしています。

誰に対しても、危険である北東の表鬼門や南西の裏鬼門に、玄関やガスレンジなどの火気、あるいはトイレや浴室などの水まわりを配置してしまうと、その家に住む家族の心身に影響が出ます。また。個人によって吉凶が異なる十二支方位も同じで、その方位に玄関やガスレンジなどを持ってきてしまうと、病気やけが、人間関係のトラブルに巻き込まれることになりかねません。
しかし、家相の影響は、人によって現れ方が異なり、少々の凶相なら一見何事もなく過ごせる人もいれば、凶相の影響をまともに受けて、いつも病気などに悩まされるなど、人によって様々であるのも事実です。だからと言って、家相の影響が「ない」のではなく、単に現れていないと感じているだけで、人間は確実にその影響を受けています。

 

家相は「住宅環境学」ではありません。

家相の大切さを論じる場合に、「家相を取り入れると必然的に住環境が良くなるから合理的だ」という考え方があります。この考えは間違ってはいなくても、家相の本質ではありません。例えば、「鬼門」。
鬼門とは、北東の表鬼門と南西の裏鬼門を指しますが、北東の表鬼門は一年を通しても採光と通風が悪く、いつもじめじめしています。南西の裏鬼門は、西日が強くて食べ物や水が腐敗しやすい場所と言われていました。鬼門の凶意をこれだけと考えてしまうと、現代のようにエアコンなどの住宅設備や建物の断熱性能が格段に進歩したことを踏まえて、
「採光や通風に注意すれば。鬼門に水まわりを置いても凶相にはならない」
「冷蔵庫があるので南西裏鬼門にキッチンを設けても大丈夫」
一部の家相家の中にもこのような意見が出始めています。

家相は「住宅環境学」ではありません。鬼門の凶意は住環境が悪いからではなく、太陽が東から登って西へ沈む動きや、水は必ず高いところから低いところへ流れ、その流れを止めることによって腐敗が始まる自然の摂理から由来しているものなのです。住環境を向上させても、家相の凶意を防ぐことはできません。
もちろん、家相の本質を理解し、家相の智慧を活用した上で、最新の住宅設備や工法を取り入れ、採光や通風にも留意することは大切なことです。住環境の良し悪しだけで家相の吉凶を判断することが危険なのです。

家相とエネルギー

物理科学の進歩によって、今や宇宙について様々な解明がなされています。宇宙全体の物質エネルギーのうち、観測可能な元素(物質)はたったの5%であり、95%が正体不明の物質とエネルギーによって構成されているということがわかってきました。つまり、宇宙に存在する以上、地球や、私たち生命も、この正体不明のエネルギーの影響を受けています。
渡り鳥がとてつもない長い距離を移動して、目的地に到着できるのはなぜか?ここに「方位」という目に見えないエネルギーが、指針になっているようにも思えます。現代では当たり前になった電波や赤外線、紫外線など目に見えないエネルギーの存在は、先人たちの努力の積み重ねによって一つ一つ明らかにされてきました。将来的には、この「方位」より生ずるエネルギーの正体や、家相が私たちに与える影響も解明される時がくるやもしれません。

このように、私たちは人知を超えた目に見えないエネルギーに包まれながら生活をしています。自然界の強大なエネルギーをまともに受けてしまえば、健康を損なったり、精神にダメージが及び、逆にエネルギーを上手に取り入れなければ、豊かな人生も望めません。実際に、膨大な事例を目の当たりにし、「家相の怖さ=方位から生じるエネルギーの存在」を認めざるを得ません。まさに、エネルギーとの共存共栄をはかり、豊かで充実した人生を目指す人類の智慧こそが「家相学」の本質です。

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