社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―33】
家相は電話番号やメールアドレスと同じ。少しでも違えば、吉凶はまったく異なる。

img_0019_ljpg電話番号やメールアドレスは、一つでも違えば、まったく違う人を呼び出すことになり、見ず知らずの人に電話がかかったり、メールを届けてしまうことも起きます。住所のように、「このあたりが一丁目 だから、次が二丁目だろう」なんて考えることはできません。一つでも違ったら、何の用もなしません。家相も同じで、家相上の方位というものは、その方角での範囲で、ほんの少しの違いでも、「安全」と「危険」のゾーンにはっきり分かれています。

家相の勉強を始めたころに、こんな経験がありました。当時、私は師匠の鶴野晴山氏と一緒に仕事をしていましたが、その鶴野氏を訪ねて、わざわざ地方から来られたご主人がいました。そのご主人が持参された図面を見ながら、鶴野先生が「このトイレは凶相だから、隣の洗面台と入れかえましょう。」というと、ご主人は、「すぐ隣に動かすだけで大丈夫なのでしょうか?」と不思議そうにされていました。私も、このご主人と同じように、まったく違う場所に動かすならともかく、ほんの少し隣に動かすだけで大丈夫なのか、と疑問に思えました。当時はまだ駆け出しで、家相について、真から信じ切れていなかったのです。しかし、鶴野先生は、「このままだと、奥さんが病気になる。必ず動かしなさい。」といって、平面図を修正して、ご主人に渡された。それから2年ほどたったある日、そのご主人が再び来訪されて、「鶴野先生。実は、トイレを動かさなかったので、本当に妻が病気になってしまいまし た。これから移動しても治るでしょうか?」とたずねると、鶴野先生は、「しばらく時間はかかるけれど、すぐに改築してお医者さんの指示を守れば、必ずよくなるから安心しなさい」と回答された。そして、それから一年後には、奥さんの体調もすっかりよくなったとご主人からお礼の連絡がありました。

私もそうでしたが、このご主人も、「すぐ隣に動かすくらいなら、それほど意味はないだろう。それならこのままのほうが使いやすい」と考えて、トイレを動かさずにいたら、本当に奥さんが病気になってしまいました。私も、このような経験をいくつも重ねることによって、家相の大切さを実感するようになりました。 家相の基本は、家の中心から方位を見て、家の中をいくつもの区域に分け、それぞれの区域ごとに 「危険」とか「無難」とかに分けていきます。そのためには、正確な家の中心と正しい磁北が必要となってきます。正しく区域が分かれていれば、すぐ隣に動かすことでも、十分に意味があることだと理解してほしいです。 このように、家相ではあいまいな部分がなく、はつきりとしています。いいものはいいし、だめなものはだめ。だからこそ、基本的な部分をしっかり身につけていただきたい。 また、 「大体このあたりで大丈夫だろう」とあいまいに考えるのはよくありません。少しの差で、無難にもなれば、危険にもなるのです。

家相建築設計事務 佐藤秀海

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