今年も夏の甲子園の季節が近づいてきました。今回の大会に一番乗りをあげた沖縄尚学高校。過去に春の選抜では2度の全国制覇を果たし、夏の大会にも2年連続7回目の出場となります。スポーツだけではなく、県内随一の進学高としての実績も抜群で、沖縄では文武両道の超有名校なのです。
しかし、沖縄尚学の前身は、新設された公立高校に押されて、深刻な経営不振に陥った私立高校でした。その学校の経営再建に乗り出したのが、現理事長で当時、県内で予備校を経営されていた名城政次郎氏でした。名城理事長は、自宅新築の際に私の師である家相家の鶴野晴山氏と知り合い、意気投合。学校再建にも家相の智慧を取り入れる決意をされます。
昭和58年に沖縄商学として第一期生を迎え入れてから、昭和61年には付属中学を開校。ここから学校の再建が始まりました。そして、その再建に拍車がかかったのが、平成元年に行われた第一期工事、北西方位に増設した体育館と、平成3年に行われた第二期工事、東南方位に増設した体育館工事でした。
学校や工場、会社などは業績や社会の動きに合わせて増築等が計画されるのは必然です。しかし、だからといって自然の理に反した計画では、発展は望めません。発展を望むのであれば、敷地の中央部や主たる建物を中心にして、北西方位と東南方位へ建物を増築していくのが基本です。北西は財産の方位であり、東南は周囲から信用を得るための大切な方位なので、この両方向にバランスよく増築していくのがポイントなのです。
ちなみに、家相学で言う鬼門方位、北東と南西の両方位に増築してしまうと、どうなると思いますか?残念ながら、当初の計画通りにはいかずに、発展は望めません。
沖縄尚学では、その後も第五期工事まで行われていますが、私がすべての計画を監修し、地元の皆さんと協力しながら進めてきました。拙著「プロのための家相マニュアル」(エクスナレッジ)でも取り上げているので、興味のある方はご一読ください。
最後に、沖縄尚学を紹介したいという私の申し出を快くお受けくださった名城理事長先生に心から、御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
また、「夏の甲子園では、なかなか勝てないのです。」と心配されていた理事長夫人。願いが届いて、勝利を積み重ねることができるように、私も応援したいと思います。
LEAVE A REPLY