社団法人家相建築設計推進協会

【実践できる家相建築の知恵―その5】
「家には気が移る」とは、人間が生活する家の影響を大きく受けること。だから、個人の十二支方位が大切

以前の家相と違う、現代家相の特徴の一つに、住む人の「十二支方位」を考えるということがあります。家の中心から見て北東の表鬼門や南西の裏鬼門のほかに、自分の十二支方位にあたる範囲には、玄関やトイレ、ガスレンジなどの不浄物を配置してはいけません。健康に支障が出てしまうからです。家相を判断するときは、まず家の平面図を用意します。そして、一階の中心を正しく出し、正しい磁北を求めます。平面図に、鬼門などの方位が示されている「方位盤」を重ねて、間取りの吉凶を判断します。鬼門などは、だれにとっても危険とされていますが、十二支方位は、それぞれ個人によって違ってきます。 同じ家に住んでいる家族の十二支をしっかり把握しておくことです。

家相では、「家には気が移る」といわれています。これは、家と住む人は一心同体ということを説明しています。家が快適であれば、そこに暮らす人間も健やかに過ごせます。一方、家が不快であれば、暮らす人間にも災いが訪れます。人間の生活を支える大切な家と、人間との関係が密接に関わっているという事です。

家相では、家の中をいくつかのゾーンに区分しています。「方位盤」を見ますと、全体を24の方位に分けてあるので、一つの方位が15度ずつになります。自分の十二支方位も、この15度の範 囲を指します。CCI20140603_00001

つまり、家の中をいくつかの方位に区切り、十二支方位に関係なく、だれに対しても危険な部分は、北東の表鬼門や南西の裏鬼門になります。一方、個人的に影響が強いのが、自分の十二支方位です。そして、だれにとっても、最も危険な場所は家の中心。家の中心には、階段や吹き抜け、ガスレンジやトイレなどの不浄物を設置しては危険です。

健康ということを考えるとき、心と体の両面から考えることが必要になります。たとえば、失恋してショックを受けたときには、当然、 食欲も落ちますし、元気も出ない。医者に診察してもらい、薬を飲んでも心の傷が癒されるものではありません。仕事がハードで休みがとれず、肉体的に追い詰められた状態でも、仕事に対する責任感があれば乗り越えることもできますし、家族の支えがあれば立ち向かっていくことも可能です。人間の健康は、心と体を切り離して考えることはできません。
また、人と家との縁は深いものですから、家からの影響も大きいものがあります。どんな家で生活し、どんな暮らしをしていたかは、 成長した人間に現れてきます。私が自宅を建築した際、当時四歳だった長男が建築現場でこんなことを言いました。上棟式が終わったばかりで、現場内は足の踏み場にも困るほどにごった返していましたが、玄関ポーチのあたりに立って家を見渡しながら、「パパ。いい家になったね。ありがとう」とまじめな顔で言うのです。子供でも、家に対しては特別の想いを抱くでしょうし、両親の気持ちを、しっかり汲み取っているのだと思います。
「家には気が移る」とは、家の影響で人間が変わりますし、人間の住み方によっても、家が変わるということです。 そして、その教えは、家相だけにとどまらず孟子の思想などにも表れています。家は、人を育てる環境の中で、大きな要素を占めています。

たとえば、家の中心に欠けをつくり、トイレや浴室などの不浄物を設置すると、一家の主人か、長男に影響が出ることが多いです。家族の中でも、中心的な存在の人に影響が出ます。
また、主婦の定位といわれる南西に張りを設け、主人の定位の北西に欠けをつくった構えの家では、圧倒的に妻の立場が強くります。長男の定位である東方位に大きな欠けがあると、長男らしさが発揮されず、親としては心配の種になります。家の構えや間取りを判断することによって、家相の影響を知ることも可能なのです。
自分の生活を支えてくれる、家と人間の関係は深いものがあります。家との関係を大切にすることは、自分の環境に感謝することにもつなが っていきます。まず、自分の十二文方位を大切にすることから、家に対しての感謝の気持ちを持ってほしいと思います。

家相建築設計事務所 佐藤秀海

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